リアル競馬ネタ

再掲 新東京競馬場A仮説

 ←馬の強さが全ての戦乱の世、キングダムダービー開幕! →アンケートとバッタ騒動の裏で・・・、競馬伝説小ネタ集
※この記事は、数年前に記載したネタ記事新説を加えて書き直したものです。


2013年、有力馬を立て続けに襲う不幸な事故が、競馬界を震撼させた。
レース中に骨折して長期休養を余儀なくされたK.S、能力喪失で引退を迫られたS.H
そして不幸にもレース中にこの世を去ってしまったF.I等、
東京競馬場でレースを行った馬達が、次々と不幸に見舞われた。

その不穏な流れの中、競走馬の故障に関する議論は次第に活発化。
世間一般的には近年顕著になった高速馬場が原因に挙げられる等、
多くの説が浮上しては消えていった。


しかし最近、東京競馬場に特有な過酷すぎるコース形態が多くの競走馬の故障につながったという、
新たな説が唱えられ始めた。

その新説が生まれるきっかけとなったのが、以下のVTRであった。


(動画:YouTube版)


(動画:ニコニコ版)

(※ニコニコ版でコメントを見ながらの方が、状況を把握しやすいためおすすめです。)


日本ダービーでA氏が行った競馬実況によって、これまで明らかにされてこなかった
東京競馬場の異常なまでに過酷なコース形態が、偶然にも明らかにされたのである。


ひとまず、ダービーにおけるA氏の実況を元に説明していくと・・・

各馬はゲートを出るや否や、いきなり急勾配の坂を上る
スタートダッシュで熾烈な坂を駆け上がった各馬は、
次にほぼ垂直落下に感じられるであろう急勾配の下り坂に直面。
まるでジェットコースターの様に【勝負の一コーナー】に突っ込んでいく。

過酷な東京競馬場で開催されるレース、それも最高クラスのものともなれば、
一瞬の油断とスピードのゆるみが命取りとなる。
恐怖に打ち勝ち、リスクを覚悟して下り坂に猛スピードで突っ込んでいかなければ、
その時点で勝利への道が絶たれてしまう。
ゆえに、最初のカーブは【勝負の一コーナー】と呼ぶにふさわしいものとなっているのだ。


勝負の一コーナーを無事に抜けると、武豊騎手騎乗の一番人気キズナが【ココ】にポジションをとった。
このあいまいな表現は、幾多の経験を積んできた実況者でも馬の位置を把握できない程、
壮絶なつぶしあいや競り合いが行われていることを示唆している。

そして、次の瞬間、問題の現象が発生する。
なんと【ディープ産駒タケユタカ】がキズナに代わって突如レースに参戦するのだ。

この突然の入れ替わり劇は、元JRA騎手のB氏いわく、 
人馬ともに大きな負担がかかる高度な騎乗テクニックであるという。
詳細は明かしてくれなかったが、この技術を使用すると色々と反動があるのだという。

なお、【ルール上問題ではないのか】という問いに対し、
B氏は、JRAのデータベースにあらかじめ登録しておけば大丈夫だと答えた。

念のため、後日データベースを検索したところ・・・


ディープ産駒武豊
(画像:ディープ産駒武豊の馬データ)


しっかりと【ディープ産駒タケユタカ】が登録されていることが確認された。
さすがは日本を代表する一流ジョッキー、この程度の手続きでヘマをするような事はない。

武豊騎手が高度な騎乗スキルを披露する中、各馬はバックストレッチを進む。
その最中、なんとC.デムーロ騎手までもが負けじと同じ騎乗テクニックを繰り出した。

これを見たB氏は、若手でこの技術を使いこなせるのは十年に一度の逸材だけだと絶賛。
そのうえで、「海外と日本で若手騎手にこれほどの差が存在するのか・・・」と、
同日に開催されたホープフルジョッキーズを振り返りながらぼやいていた。

当然、天才たるC.デムーロ騎手も手続きに抜かりはない。
ダービー初騎乗の【ロゴタイプこと盧午泰夫】のデータは、公式ページ上にしっかりと登録されていた。


ダービー初騎乗 ロゴタイプ
(画像:ロゴタイプこと盧午泰夫の騎手データ)


東京競馬場の大一番で勝つには、スタートから多くの高度な騎乗技術を駆使し、
リスクを覚悟して攻め続けていかなければならない。
長年競馬を見続けてきた有名予想家のC氏によれば、キズナとロゴタイプの明暗を分けた要員は、
武豊騎手とC.デムーロ騎手の熟練度の差にあったようだ。


前半だけでもかなり過酷ではあるが、東京競馬場の真の恐ろしさは、
実はこの時点でもまだ姿を現してすらいない。
レース後半、ダービーに挑む各馬をさらなる試練が待ち受けているのだ。


前半から激しい争いを繰り広げてきた各馬は、残り600mの標識を通過して直線へ向かう。
この激しい戦いを前に、A氏もたまらず「まだ600もあります」と口をこぼす。

しかし、さすがは選ばれしダービー出走馬達である。
休まずに激しい駆け引きとつぶし合いを繰り広げているにもかかわらず、
まだ余力を残した状態で残り400mの標識へ向かっていく。

そして・・・

最大の試練がここで牙を剥く。


東京競馬場名物、高低差200mを誇る熾烈な青嶋坂が、各馬を待ち構えるのだ!


青嶋坂


まさに、坂というよりヤマノススメ!
この推定斜面角度30度オーバーの坂の攻略は、
もはやレースというより登山の域である。

東京競馬場の芝コースが解放される日には、多くの登山客ならぬ多くの登坂客が、
東京競馬場に押し寄せることはほぼ確実だ。
相次いだ有力馬の故障の原因が東京競馬場にあると疑われるのも納得な試練だ。

ちなみに、過酷な東京競馬場を図解すると、以下のようなコース形状になる。


新青島坂 1
(画像:東京競馬場の高低差)

いくら同日の同枠に同名のばんえい馬がいたとしても、ダービーに名を連ねているキズナはサラブレッド。
ダービー出走馬達は、決してばんえい馬でもなければ、上り坂を走るのが得意なわけでもない。

だが、さすがはダービーで手綱を任されている有力騎手達である。
まるで急勾配の坂など存在しないかのごとく、各馬は怒涛のスピードで坂を駆け上がっていく。
馬によっては上がり3F33秒台で青嶋坂を乗り越えてしまうというのだから、
やはり有力騎手達の技術は恐ろしいものである。


さて、坂を登っていくと、レースもいよいよ最終局面を迎える。
青嶋坂を駆け上がっていく各馬は、最後の力を振り絞って栄光のゴールへと向かっていく。
しかし、まるで追い打ちをかけるかのように、
東京競馬場は気力を振り絞る馬達に最後の試練を与えてくる。


真ん中に犬


その最後の試練というのが、馬場の中央に突如出現するだ!

ダービーの出走馬ともなれば、この程度の犬の乱入で動じることも少ないが、
並みの馬であれば、思わぬ追撃に足元をすくわれることもあるだろう。
特に、青嶋坂で極限まで体力を削られた馬に対しては効果抜群だ。


そして、犬の奇襲を退け、200mの坂を越えるとようやくゴールにたどり着く。

数多くの試練を乗り越え、2013年のダービーを制したのはキズナだった。
同馬はスタートから最後方に位置取り、最初のアップダウンで体力を極力温存。
最後の青嶋坂にて全ての力を振り絞り、上がり3F33.5という強烈なスパートを繰り出して優勝した。

その怒涛の末脚を見て、実況のA氏は咄嗟に「キズナカッター」と叫んだ。

「カッター」。
それは、高低差200mの坂を33.5秒で駆け上がったキズナを形容するには、
まさしくぴったりな単語であった。


ともかく、これまでに書き記したのが、東京競馬場で行われる過酷なレースの実態である。

このような過酷な競馬場で人馬一体となって勝ち取る栄誉あるGⅠだからこそ、
全てのホースメンがダービーに憧れ、そしてダービーを目指し続けるのであろう。


東京競馬場の実態が公になってから早4年。

真実を明らかにしたA氏が実況を行う2017年のダービーでは、どのようなドラマが待ち受けているのか。
非常に楽しみである。



※この記事の内容は、すべてフィクションです。



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