リアル競馬ネタ

種付けとの決別!ウォーエンブレム、決意の去勢!

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アメリカで暮らしたければ、「種付け」するか「去勢」するかを選べ。

異様なまでに種付けを拒否する馬として有名であった、元種牡馬ウォーエンブレム
今年2月、アメリカで究極の二択を付きつけられた同馬が、堂々と「去勢」を選択していたことが判明した。





ウォーエンブレムは、2002年にケンタッキーダービーとプリークネスSを制し、
エクリプス賞3歳チャンピオンの座に輝いた米国2冠馬である。
引退後は、元々のオーナーの急死もあってセリに出され、社台グループが同馬を落札。
大きな期待と共に日本で種牡馬入りを果たしたが、
異様なまでに交配相手をえり好みする性格であることが後に発覚し、
商業種牡馬としては失敗に終わっていた。

昨年7月には、種付け嫌い矯正のために手を尽くしていた社台グループも、
ついに根を上げて、ウォーエンブレムの種牡馬引退を決定。
アメリカの功労馬繋養施設オールドフレンズ(Old Friends)へ譲渡する交渉が成立し
ウォーエンブレムは、昨年末に故郷のアメリカに帰国していた。


ついに、あのウォーエンブレムが種付けから解放された。
アメリカ帰国の知らせを受けて、ウォーエンブレムの種付け嫌いを知っていた競馬ファン達は、
そのように思っていたことであろう。

しかし、アメリカで同馬を待ち受けていたのは、種付けから解放された楽園などではなかった。
米国農務省が定めるルールによって義務付けられた、
馬伝染性子宮炎(Contagious Equine Metritis、以下CEM)の検査であったのだ。


立ち入り禁止


CEMとは、テイロレラ・エクイジェニタリスというバクテリアが原因で発生する感染症である。
交配、人工授精、バクテリアに汚染された器具や手などを通じて馬に菌が伝染し、
繁殖牝馬の流産や不妊といった症状を引き起こす。
人やその他の動物に対して影響を与えることはないが、
ひとたび流行してしまえば、馬生産業にとって大きな打撃となる病気である。

さらに、このCEMは感染力が強く、症状が見つかりにくい。
そのため、一度でも感染馬を見逃してしまうと、感染の拡大を抑制することが難しくなる。
特に牡馬の場合は、牝馬と違って感染していても症状が一切現れないため、
感染の拡大を防ぐには、事前に検査を行うことが重要とされている。

そこで、米国農務省は、米国内に輸入される全ての繁殖牝馬と種牡馬に対し、
CEMの検査を義務付けている。
この決まりは、既に引退している種牡馬にも適応されるものであり、
ウォーエンブレムにも検査が義務付けられることになったのであった。


CEMの検査には、細菌培養検査、血液検査、交配検査の三種類がある。
この三種類の検査のうち、血液検査は、CEMに対する免疫反応を持たない牡馬には効果がない。
また、細菌培養検査だけでは菌の存在を見落とす危険があるため、
正確な結果を得るには、別の手法での検査と合わせて行うことが望ましい。
そのため、牝馬が細菌培養検査と血液検査を受けるのに対し、
牡馬は細菌培養検査と交配検査を受けることが義務付けられているのである。

この避けられない交配検査は、ウォーエンブレムに究極の二択を突き付けた。
検査を受けなければ、ウォーエンブレムはアメリカから日本に強制送還させられる。
しかし、検査を受けるとした場合、ウォーエンブレムは、
CEMに感染していないと認められた牝馬2頭と交配を行わなければならない。
しかも、好みの牝馬を選ぶ自由が与えられ、ある程度気ままに種付けできた種牡馬時代とは違い、
交配検査は強制であり、好みの牝馬を選択できる余地も少ない。

「強制送還」か「種付け」か。

ウォーエンブレムは、 検査場所であるルードアンドリドル馬病院(Rood and Riddle equine hospital)にて、
一月ほど悩み続けることになったのである。

拒否


そして、悩みに悩んだウォーエンブレムは、とある一つの決断に至った。
「種付け」も行わずに、アメリカにも留まり続ける。
理想の余生を過ごすために17歳のウォーエンブレムがたどり着いた結論は、
潔く「去勢」してしまうことであった。

前述したとおり、CEMの主な感染原因は「交配」である。
つまり、牝馬と二度と「交配」を行わないと態度で示せるのであれば、交配検査の義務を負う必要もなくなる。
思い切って去勢してしまえば、種付けから解放されることになるのだ。


そこで、ウォーエンブレムは危険を覚悟の上、一世一代の去勢手術に挑んだ。
17歳という高齢な馬にとって、去勢手術は負担が大きい。
そのため、ウォーエンブレムの関係者達は、できれば去勢手術を避けたいと、
同馬に交配検査を受けるように最後まで説得を続けていた。
しかし、意志を固めたウォーエンブレムは、用意された検査用牝馬を全て無視。
あくまでも去勢を選択するという態度を見せ続け、ついに関係者達をあきらめさせたのである。


かくして、ウォーエンブレムの去勢手術は無事に成功。
17歳にして去勢された同馬は、交配検査の義務から逃れることに成功し、
種付けから解放された理想の余生を見事に勝ち取ったのであった。

参考資料




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