リアル競馬ネタ

どうして騎手を振り落としても馬は走り続けるのか?

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騎手を振り落とした馬がどうして走り続けるのか。
一度は不思議に思ったことはないであろうか。

レースがスタートしてすぐに騎手が落馬してしまった場合でも、
騎手を失った馬の多くは前方を走る馬群についていこうとする。
馬上から走り続けるように促されていないにもかかわらず、
多くの馬は自らが正しいと思うコースを走り続けようとするのである。
 


なぜ馬は走り続けるのか。
この明確な答えのない疑問に対して、フランスの馬行動学者であるLea Lansade氏は、
Automatism(無意識的動作)が原因であると答える。

無意識的動作とは、その名の通り、自覚なしに行う動作のことである。
要は考えるより先に体が動いてしまう動作のことで、
いわば習慣とかクセのようなものにあたる。
Lansade氏によれば、騎手を振り落としても馬が走り続けようとするのは、
それが無意識的動作の一種であるからだという。


しかし、いくら無意識的動作とはいっても、それは馬の体に永久に染みつき続けはしない。
行動随伴性(Contingence)と消去(Extinction)という2つの要因が関わってくるためである。

行動随伴性は、行動した場合にご褒美がもらえる期待が、
行動しなかった場合の期待とどれほど違うかに左右される。
ある動作を行った際に良いことが起これば、馬が次も同じ動作を行う可能性は高くなっていくであろう。
他方、良いことが起こらなければ、馬は次から同じ動作をしなくなっていくであろうことは想像に難くない。

そして、しばらくの間褒美を与えなければ、馬は自然と動作を行わないようになる。
この動作をやめる状態が、いわゆる消去(Extinction)というものである。


この行動随伴性の程度と消去について分析することは、馬の行動を解き明かす上で重要とされる。
馬の行動の原因を探るきっかけにもなれば、調教の参考にもなるためだ。

そこで、Lansade氏は馬の無意識的動作について調べるために一つの実験を行った。

まず、Lansade氏率いる実験チームは、実験対象の馬達に簡単な動作を教え込んだ。
動作のたびに食べ物を褒美として与えていくことで、
馬達に簡単な無意識的動作を植え付けていくわけである。
 
次に、同氏の実験チームは馬を二つのグループに分類。
片方のグループには動作に関わらず褒美を与え続け、もう一方のグループには褒美を一切与えなかった。
そのうえで、Lansade氏は、研究対象の馬達が実験中に示した反応を記録していった。

 
そして、この実験を通じて、Lansade氏は二つのことを見つけ出した。
一つは、1頭1頭の馬ごとに、行動随伴性も消去の程度も異なっていたということ。
もう一つは、Lansade personality testで興奮しやすいと認定された馬ほど、
無意識的行動が発達しやすく、かつ持続しやすいということであった。

(余談)Lansade personality testとは
8.1×2.7mの部屋に馬を入れて行うテスト。
馬が孤独を感じないように、隣の馬房に気性の穏やかなセン馬を配置した上で行う。
テストは全部で9つあり、大体20から30分ほどで終わるとのこと。

参考リンク:The Horse "How Researchers Judge Horses' Temperaments"

一般的に熟練の騎手ほど気難しい馬を好む傾向があるといわれていたが、
もしかしたら、それには無意識的行動の定着の早さが関係していたのかもしれない。



もっとも、気難しい馬には、それなりに大きなデメリットも同時に存在する。
それは、教えてもいない余計な行動も同様に定着しやすいということである。


そう、例えば・・・、
ゴール後にノルマのように騎手を振り落としにかかっていた某栗毛の3冠馬のように。


(レース後の無意識的行動の例? 画像引用元:マタクハルル

気性が荒いほど覚えも早いのかもしれないが、あまりに気性が悪すぎるのも考え物である。

◯参考リンク



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