リアル競馬ネタ

Aさんは正しかった!府中にそびえたつは高低差200mの坂!!

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叩き合い

※この記事の大半はフィクションとネタでできています。

 昨年のダービーから突如存在を認知された高低差200mの坂こと"青嶋坂"。
某民放競馬実況のAさんが発見して以来、その隠された難所は瞬く間に世に知れ渡ることになった。
当時は、府中で走った数々の馬はその後故障することが多かったこともあり、
それ以来原因がこの難所にあるのではないかと考えられるようになった。
特に今回もショウナンマイティ号が故障したとのことで、200mの坂を擁する
東京競馬場でのGⅠレースの恐ろしさを再認識できたといえるかもしれない。

 一方で、坂の存在を否定する者たちもいた。
その理論はシンプルで、主にキズナのラップ分析を用いたものが主流であった。
通常、高低差200mの坂などを駆け上がったら、ラストのラップは大きく落ち込むものである。
しかし、2013年のダービーでキズナが刻んだラップは以下の通りであった。
キズナのラスト3Fの個別ラップ
残り距離600m400m200m
ラップ11.311.011.2

上がり3Fのラップタイム検証 より引用)

 そのうえで、再び青嶋坂の形状を見てみよう。
新青島坂 1
まずは急角度で降りるジェットコースターさながらの気分が味わえ、
先行する騎手の度胸が試される勝負の一コーナーがある。
そして、後半にはそびえたつ200mの上り坂と実況殺しの視界を遮る急角度。
最後には、ゴールまで残り100m付近で突如犬が現れる試練が待っている。
何度見ても、世界中どこを探してもこれほど過酷なコースはないのではないかと思うほどである。
(※なお、解釈が前回と若干変わっているが、この変化は新解釈で付け加えられたものである。)

 さて、ここをキズナは、ほぼイーブンなラップで登り切った。
旧解釈なら、400-200mの最速区間の説明がつかなくなるものの、
ラスト1Fだけはつかれた状態で下り坂を下れるためそこそこのタイムが出ると解釈できた。
しかし、新解釈においては、ゴールまでずっと坂が続く。
それゆえ、失速幅はもっと大きくならなければならないといえるのである。

 この反論を受け、競馬実況状況分析学の最高権威ともいえる青嶋坂学会は、
ラストの3Fで馬を加速させられるのは、騎手の技術のたまものであると仮定して研究を進めた。
旧解釈においても、バックストレッチで競走馬と騎手が立場を変えるスイッチなど、
道中で発揮される騎手たちによる高度な技術の応酬は注目されていたからである。
そこで、ラストの加速力は騎手の技術力のものであることを立証し、
反論に対して反論しようと動いたのであった。

 しばらくして、研究者は2つの仮説を立ち上げた。
息の合わないペアや手に負えないコンディションの下では、
さすがに騎手の技術が追い付かず、ラストの坂で失速するのではという仮説だ。
実はダービーでは、過去乗り替わった馬が勝利した事例がほとんどといっていいほどない。
そこから、息を合わせられないペアとでは最後の坂で止まってしまうのではないかと考えられたのだ。
また、もはや田んぼと言わしめた不良馬場で行われたロジユニヴァースのダービーでは、
ラスト3Fのラップ推移が13.2 - 12.9 - 13.6と非常に遅いものであった。
このレースをもとに、不良馬場では騎手の技量が馬の失速をカバーしきれないという仮説が立ったのである。

 しかし、問題はここからであった。
仮説を立てても、肝心の仮説を検証するレースがなかなか見つからなかったのである。
後半戦の天皇賞(秋)、ジャパンカップを見ても、仮説を支持する根拠は現れなかったのだ。
加えて、過去のレースを見ようにも、青嶋坂が存在する東京競馬場に改修されてから
それほど時代が立っていないこともあり、ついに仮説を支持する根拠を見つけることはできなかったのだ。

 そして、青嶋坂の存在が議論されてから1年がたったころ、
あきらめかけていた青嶋坂学会の研究者たちはあるニュースを目にした。
そのニュースは、福永騎手が騎乗停止を食らったというモノである。
当然学会にとって、大半の騎手の騎乗停止はそこまで重要なニュースではない。
しかし、この時の福永騎手の騎乗停止は、学会にとって極めて重大な意味を持っていた。
安田記念のジャスタウェイの鞍上が変わるということを示していたからである。
 
 青嶋坂学会の研究者たちの期待は大いに高まった。
ジャスタウェイといえば、末脚の持続力に定評のある馬である。
その馬の慣れ親しんだ鞍上が変わったうえで、東京競馬場でのラップを計測すれば、
仮説を支持するデータがとられるかもしれないと考えられたのである。
それに加えて、週末には大雨が予報され、馬場状態が不良になることは確実になった。
この時、研究員は狂喜乱舞し、運命を感じたという。

 結果から言えば、安田記念で仮説は証明された。
ゴール前のジャスタウェイとグランプリボスが壮絶なたたき合いの結末を多くの競馬ファンが見守る中、
研究者たちはJRA公式サイトの更新を固唾をのんで待ち構えた。
そして、公式サイトが更新された時、研究員は再び狂喜乱舞した。
掲示されたラスト3Fのラップタイムは "11.8 - 12.1 - 13.8" ・・・。
待ちわびていた条件のレースで、仮説を支持する大幅な減速ラップがそこにあった。

 では、ここからは少しこのラップと仮説の関係を説明しよう。
まず、最後の3Fのラップから馬の平均時速を割り出すことができる。

ラップタイムからの速度計算結果
残り距離ラップライム秒速(m)時速(m)時速(km)
600m11.816.961016.9561.01
400m12.116.559504.1359.5
200m13.814.552173.9152.17


 上記の表から、残り600-400区間と残り200-ゴールまでの区間とでは、
時速で10kmほどの差があることがわかる。

 更に、レース映像を検証すると、残り400mでは先頭がミッキーアイルであるが、
残り200mでは先頭がグランプリボスに変わっていることがわかる。

おおよそ400
(残り400mではまだミッキーアイルが先頭を保っている。)

おおよそ200
(残り200mではダノンシャークを抜き、グランプリボスとジャスタウェイがマッチレース体制に入りかけている。)

 このことから、ラスト600-400区間とラスト400-200区間においては、
ジャスタウェイとグランプリボスはレースラップより速いラップを刻んだことになる。
そして、そのうえで先頭の2頭が13.8秒(時速52.17km)まで大幅失速したのである。
この失速幅は、本来何らかのアクシデント、意図的な急激のペースダウン、
または故障でも発生しない限り、計測されることがないほど珍しいものである。
当然、上位2頭が上がり3F最速ワンツーであるため、後続の馬はこれ以上失速しているといえるだろう。

 したがって、
仮説① 不良馬場の下では騎手の技量が追い付かず青嶋坂で失速が見られる。
仮説② 人馬一体でないと、騎手の技術が生きず、青嶋坂で失速してしまう。
これにて①と②の両仮説を証明することができたのである。

 世界1位レーティングを持つ馬と元マイルチャンピオンの壮絶なるたたき合いで盛り上がる中、
別の場所では青嶋坂学会が負けられない壮絶な戦いに挑んでいた。
そして、学会は仮説を証明し、見事に青嶋坂の存在を証明することができたのである。



○解説という名のおまけ

さて、今回の安田記念で、見事に青嶋坂の存在が証明されましたね・・・
というのは当然ながらフィクションの話ですw
実は問題は、青嶋坂の存在を証明できるようなラップタイムが、計測されたことのほうにあったりしますw

おおよそ200

フィニッシュ

上の二つの画像は、安田記念の残り200mの時点の映像の切り抜きと
ゴール時の映像の切り抜きです。
映像は、グリーンチャンネル版であるとハロン棒の存在が確認できなかったため、
フジテレビ版のレース映像からキャプチャをとっています。

この時、だいたい残り200mの時点では動画の再生時間が"1:29"になっています。
ゴールした瞬間の動画の再生時間のほうは"1:41"です。
そして、その二つの差は・・・、じゅ・・・12秒・・・。
そして、公式のラスト1Fの計測タイムは・・・13.8秒。

な・・・なにか青嶋坂を超越する何かが東京競馬場を取り巻いているのかもしれませんねw

なお、この件に関しましては、すでに詳しい解説を上げているブログがありましたので、
以下にリンクを上げておきます。(タイトルクリックでサイトへ飛びます。)

(参考:上がり3Fのラップタイム検証 "2014安田記念の公式ラップが酷過ぎる件")



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Re: 初めまして 

> Mahmoudさん

こちらこそ、初めまして!

こんなブログでよろしければ、是非紹介しちゃってください。
  • #71 馬主のようでそうでない人 
  • URL 
  • 2014.06/13 23:26 
  •  ▲EntryTop 

初めまして 

初めまして、Mahmoudと申します。私のblogのリンク元URLから、馬主のようでそうでない人さんのblogの存在を知りました。私のエントリーを使って頂きありがとうございます。

まだ一部しか拝見していませんが、ネタのいじり方、そしてその内容が素晴らしいです!センス最高!

もしよろしければ、このblogを紹介しても構いませんか?
この天才的なセンスの塊のblogを、いろんな人にも読んでもらいたくなりました。

Re: NoTitle 

>仲達の罠さん

高さ200mは、およそビルの50階に相当しますからねw
きっと正面から見たら、そびえたつ壁にしか見えないでしょうね。

ちなみに、斜辺500、高さ200の三角形で傾斜角と水平距離を計算すると、
およそ23.6度と458mで、約43.7%の道路勾配を持つことになります。

これを主に勾配がすごいものとして挙げられるものと比較すると・・・
世界一急な通り”ボールドウィンストリート” 最大勾配35%
"青嶋坂"                    勾配43.7%
世界一急勾配の"ラックレール登山鉄道"    最大勾配48%

これで勾配のきつさの大体のイメージはつくと思いますw
  • #69 馬主のようでそうでない人 
  • URL 
  • 2014.06/13 02:14 
  •  ▲EntryTop 

NoTitle 

面白いかった^^ 高低差200mは坂というより壁ですよねw
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