リアル競馬ネタ

師走のレーティング議論

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 "レーティング"、競馬ファンならそう聞いてピンとくるものがあるであろうが、
一般的には株の格付けやいわゆるR-○○みたいなものを想像するであろう。

 ともあれ、株式のようにある意味競走馬の格付けを示す一種の指標がレーティングというものであり、
それは負担重量(lb、ポンド)で示される。
負担重量で示されるということは、どれだけのハンデを背負わせたら、特定の馬を他の馬と同じ土俵に
引きずり落とせるかを示す指標であるということだ。

 レーティングには、タイムフォーム社が独自に算出しているタイムフォームレーティング(TFR)と
レーシングポスト社が独自に算出している(RPR)、
そして公式のワールドサラブレッドランキング(WTR)のレーティングの3種類が主に存在している。
独自の算出方法を使用する以上、各レーティングはそれぞれ異なることが普通である。

 さて、このレーティングであるが、一つ一つのレースにおいて算出されるものである。
125のレーティングをつけられた馬が、常に125をもらえる走りを披露するわけではないのである。
すなわち、レーティングとはその馬がそのレースで発揮できたと思われる力を示す指標ではあるが、
その馬の持つ最大ポテンシャルを示す指標ではない。
株価でいえば、レーティングは時価総額で、馬のポテンシャルが理論株価とでもいうべきであろうか。
どちらも、理論的には同じ値になるとされるが、現実では常にズレが生じるものである。
ともあれ、レーティングは時に馬を過大評価、もしくは過小評価するものである。

 したがって、このレーティングで世界最強馬を決定するということは理論上は可能であるが、
実際には難しいのである。

 例えば、馬AとBとCがいたとして以下の条件がそろったとする。
①馬Cはレート120くらいを持ち、馬AとBは110くらいであるとする。
②馬Bが馬Aに5馬身差くらいの大敗
③馬Bが馬CにセクレタリアトのベルモントS並み(30馬身)の圧勝
④なお、馬Bが圧勝した時に出走していた、最低のレート馬は100であった。

一般的なレートの算出方法は・・・
・レートの基準となる馬を決める
・基準となった馬からのレートと着差から、ほかの馬のレートを算出する
・1馬身≒2ポンドで換算

 この時、算出方法に従った場合・・・
馬Aが馬Bに5馬身 → 馬A:120 馬B:110
馬Bが馬Cに30馬身 → 基準馬最低の100 馬B:160

 もし、レーティングが世界最強馬を決める指標であるのならば、馬Bの圧勝につけられるレートは
馬Aのレートより低くならなければならない。
したがって、馬Bの160を引き下げるために他馬のレートをおもいっきり引き下げるか、
馬Aのレートを160に20足した180にでも引き上げるしかなくなる。

 一方、もしレーティングをレース単体の評価ととられるのであれば、
馬Aの評価は120で据え置きで良いし、馬Bの評価は160でも問題はない。
これは馬Bが馬Aより印象の強いレースをしたことを表すが、馬Aより馬Bの方が強いということを
表すわけではないと考えるためである。

 では、何が問題かというと、例のように極端ではないが、レーティングを世界最高馬を示す指標と
公式のレーティング機構がとらえてしまったのである。
しかも、今年のレースが終わっていない内に、セレモニーを執り行うという最悪の形で・・・。

 セレモニーを執り行うということは、その世界最高レートを基準にして、
他馬のレートをその最高レートより引き下げなければならない圧力がかかることになる。
とはいえ、基本的に世界最高レート持ちの馬は無敗であるとか、他を寄せ付けない強さを持っているため
あまり問題になることはない。

 しかし、今年はまずロードカナロアがやってしまったのだ・・・。
ブラックキャビアとの直接対決がない状態で、香港スプリントで5馬身差の圧勝を。

 この時の焦点は、香港スプリントのレートをどうするかになる。
世界最高を決めるレートという観点ならばブラックキャビアの130を超えてはいけないが、
レース単体で評価するという観点からならば別に130以上つけてもよいことになる。
セレモニーの影響でレート130以上をつけられません
しかし、レース自体は130越えるくらいのパフォーマンスだなぁ・・・ なんてことになった場合、
レーティングの客観性が失われるということになってしまう。

 そこで、レーシングポスト社が反応
セレモニー開催時期が早すぎると公式レートを批判したうえで、
ロードカナロアのRPRをブラックキャビアと同じ129にするというあてつけをおこなった。

 しかし、これでレート議論は終わらなかった。
次はオルフェーヴルがいろいろな意味でやってしまうのである。
トレヴが完勝しているため、オルフェーヴルが確勝である有馬記念はレートに
あまり影響がないであろうというのが戦前の見方であった。
だがしかし、終わってみれば”8馬身差”の圧勝。
オルフェーヴルって今まで本気出せてなかったの?という謎の不安感がレート算出者たちを襲うのであった。

 当然、レーシングポストはまたも反応
セレモニーの開催式早すぎだろ~w トレヴが完勝していたおかげで失態にならずに助かったなw とも
言わんばかりにトレヴの下でワイズダンとおなじRPR130をオルフェーヴルつけるのであった。

 なんというか…、最強馬議論などというものも現役馬であろうとも、らちが明かないものである。
今後はレーティングに対する考え方などが改められる日が来るのかもしれない。


 余談であるが、このレーティングというものは負担重量を表すため、
障害競走を主戦場にしている馬達には高くつけられるのである。例えば、150とか160という具合にである。
そんな中、TFRで192と歴代3位の記録を持ち、
もう少しで200を超えそうな化け物のような馬が現役で存在している。

その名は、スプリンターサクレ(Sprinter Sacre)。
16戦14勝で、チェイス競走では馬なりの圧勝を続け無敗を誇るフランケルみたいな馬である。
そんな馬が本日(12/27)の23:20に出走するとのこと。
このニコ生コミュニティで、もしかしたら生中継されるかもしれないから、気になった方はチェックだ!
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