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【検証】理論配当192億円の単勝転がし馬券は、WIN5の配当を超えるのか?

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コロコロ

理論配当192億円。
3月3日の日本中央競馬(JRA)の競馬開催で、WIN5対象5レースが記録した値だ。

当日のWIN5対象レースは、これまでにないくらい荒れた。
開幕の武庫川S(阪神10R)を12頭中7番人気のコスモイグナーツが制すと、
次の総武S(中山10R)を14頭中最低人気のマイネルオフィールが勝利。

その後も高配当馬の活躍は止まらず、太宰府特別(小倉11R)で
比較的人気な15頭中5番人気のカレンシリエージョが勝ったかと思えば、
続く大阪城S(阪神11R)では15頭中13番人気のスピリッツミノルが勝利。
最後の弥生賞も10頭中8番人気のメイショウテンゲンが制し、
WIN5は的中者なしのキャリーオーバーとなった。

WIN5対象5レースの内、単勝100倍超で勝利した馬は2頭。
2011年に同馬券が導入されて以降、単勝万馬券の馬が対象レースを1日に2勝したのは初めて
とまで言われていることから、3月3日の競馬開催は史上最も対象5レースが荒れた日だった、
といっても過言ではないだろう。


さて、対象5レースが理論配当192億円を記録するほどまでに荒れたことで、
一部の競馬ファンはある疑問を抱いた。

その疑問というのが、これほどまでに各レースが荒れた場合、
WIN5を単独で的中させるよりも単勝を転がした方が、
より多くの配当を獲得できるのではないだろうか、というものだ。

事実、オッズが一切変動しないと仮定して計算した場合、
単勝転がしで最終的に得られる配当は約89億円。
WIN5における最大配当額である6億円の約15倍ほどにあたる。

理想の転がし
(図1:オッズが変動しないと仮定した場合の単勝転がし馬券の試算)

このことから、多少オッズが大口購入によって変動したとしても、
WIN5の配当を単勝転がしのそれが上回るのでは、との感想が出るのも不思議ではない。

そこで、当記事では、3月3日の競馬開催におけるWIN5対象5レース、武庫川S(阪神10R)、
総武S(中山10R)、太宰府特別(小倉11R)、大阪城S(阪神11R)、弥生賞(中山11R)で
100円からの単勝馬券を転がした場合、本当にWIN5の配当を超えることができるのかを検証した。


WIN5の推定配当


まず、比較対象となるWIN5の推定配当から検証しよう。

WIN5の払い戻し率は7割と定められているため、馬券の総販売額の7割と
前期までに繰り越された分(キャリーオーバー分)の金額が、的中者に配当として払い戻される。
そして、WIN5を単独で的中させた人物がいる場合、6億円を上限値として、
その配当が全て的中者1人のものとなる。

3月3日の競馬開催においては、購入されたWIN5の総票数は6,740,129。
前週にWIN5の的中者がいたため、繰り越された分の配当金はなかった。

つまり、総票数の100倍である674,012,900円が総販売金額であり、
その金額の7割にあたる471,809,030円が、3月3日のWIN5を単独的中させた場合に
獲得できる配当となる。

今回は、この4億円超の値を100円からの単勝転がしで得られるであろう配当と比較する。

WIN5.png
(図2:3月3日JRA競馬開催でのWIN5結果)


単勝転がしの配当


先に述べた通り、ブックメーカーの固定オッズの様に購入時点からオッズが一切変動しない
と仮定すれば、100円からの単勝馬券転がしで獲得できる金額は、
3月3日のWIN5を単独的中して得られる配当の18倍超にあたる8,905,771,900円となる。

しかし、パリミュチュエル方式の馬券では、総購入金額に対する
各馬の単勝購入金額の比率によってオッズが変動するため、
転がせば転がすほどに投入金額が大きくなり、大きくオッズが低下する。

そのため、仮に単勝転がしを成功させたとしても、実際に獲得できる金額は少なくなる。

そこで、ここではオッズ変動を踏まえた上での試算を行うことにする。


試算を行う上での前提条件は、以下の通りだ。

試算には、JRAのウェブページに掲載されている3月3日競馬開催の「販売票数」の
pdfファイルに記載されているデータを用いる。
このデータは通常、開催から60日の間ページ上で掲載されているものである。

転がし馬券は、手元にある金額全てを馬券購入にあてると仮定し、
100円未満の端数は、馬券の最低購入可能金額が100円であることから、馬券に変換できないとする。

JRAにおける単勝の払い戻し率は8割と設定されているため、
レースにおける単勝馬券の総販売額を0.8倍した値を勝ち馬の単勝販売票数で
割ることによりオッズを算出する。

転がし馬券購入の影響を受けたオッズは、総販売票数と勝ち馬の単勝販売票数に
馬券転がし分のみの票数を加えた値を用いて算出する。

なお、JRAの仕組み同様、オッズは小数点第2位以下を切り捨てとする。

また、この試算において、転がし馬券によって生じる大口投票が、
他の馬券購入者の行動に影響を一切与えないものと仮定する。

これらの前提を踏まえたうえで算出されたWIN5対象5レース転がし馬券の配当は、
以下の図の通りである。

検証結果
(図3:WIN5対象5レースの単勝転がし馬券で得られる金額)


検証結果


検証の結果、3月3日のJRA競馬開催のWIN5対象レースで単勝転がしを
成功させて得られる最終的な配当は289,121,080円であり、
その額は、オッズを固定値とみなした場合の配当より約86億円少なく、
WIN5の単独的中で得られる配当よりも約2億円少ない、と判明した。

検証結果2
(図4:配当比較結果)


仮に3月3日のWIN5を全通り購入したとしても、組み合わせの数は全37万8000通りで、
かかる費用は3780万円。
その費用を配当から差し引いたとしても、WIN5単独的中の配当が転がし馬券のそれを上回る。

すなわち、たとえ歴代で最も荒れたといわれるような結果であっても、
できるだけ配当を高くすることを狙うのであれば、
単勝を転がすよりもWIN5を多点買いして単独的中を目指した方が賢明だといえるだろう。


税金の影響


配当の比較においては、WIN5の単独的中が単勝転がし馬券を上回ったが、
課税分を踏まえるとどうだろうか。

原則、馬券で得た所得は「一時所得」として処理される。
一時所得の課税対象額は、獲得した配当から馬券購入額を経費として差し引いた額を合算し、
そこから更に年間の特別控除額50万円を1度だけ差し引くことで計算される。

すなわち、WIN5だと購入金額の100円のみが経費として扱われ、
転がし馬券だと転がした分の金額が経費として扱われることになるため、
税引き後には獲得金額が逆転する可能性があるかもしれないのだ。

そこで、税引き後の獲得金額を検証していくことにしよう。


まず、一時所得の計算式を用いて試算を行うと、WIN5で課税対象となる金額は2億3565万4515円、
対して単勝転がしだと課税対象となる金額は1億4431万550円となる。

そして、4000万を超える課税対象額にかかる所得税率は45%、控除額は479万6000円、
2013年以降は復興特別所得税2.1%も付加されている。
これらの値を用いて算出された課税額は、WIN5の配当に対しては1億337万5771円、
単勝転がしの配当に対しては6140万7786円となる。


それら税金分を差し引いた後の獲得金額は、
WIN5が3億6843万3259円で、単勝転がしが2億2771万3294円。

税引き後の獲得金額だと、WIN5と単勝転がしとの差は縮まるが、
それでもWIN5で獲得できる金額の方が1億4000万ほど上回っているという結果だった。

また、仮にWIN5を全通り購入分の金額3780万円を差し引いたとしても、
まだ獲得金額に1億円以上の差が残ることになる。

WIN5と単勝転がしとの間には想像以上の差があるようだ。

税額検証
(図5:税引き後の獲得金額)

人気の変動


ついでに、3月3日のWIN5対象レースで単勝転がしを成功させた場合、
各レースの勝ち馬の人気がどれほど変動するかも検証してみることにする。

検証の結果が、以下に示す図である。

レース1
(図6:WIN5対象1レース目、阪神10Rの検証結果)

レース2
(図7:WIN5対象2レース目、中山10Rの検証結果)

レース3
(図8:WIN5対象3レース目、小倉11Rの検証結果)

レース4
(図9:WIN5対象4レース目、阪神11Rの検証結果)

レース5
(図10:WIN5対象5レース目、中山11Rの検証結果)


対象2レース目(中山10R)から転がし馬券はオッズに影響を及ぼし始めるが、
大きくオッズが変動するのは、約200万円を突っ込み始める対象4レース目からとなっている。
しかし、意外にも、阪神11Rでスピリッツミノルに約200万円突っ込んでオッズを急落させたとしても、
同馬の人気自体は13番人気から変わらない。

唯一転がし馬券で大きく人気が変動するのは、最終対象レース弥生賞の勝ち馬メイショウテンゲン。
転がし馬券の試算上では、同馬の単勝に620万円超がぶちこまれることになり、
人気が39.1倍の8番人気から4.6倍の3番人気にまで押し上げられることになる。

仮に転がし馬券を成功させた人物がいた場合、
約620万円を投じてメイショウテンゲンを3番人気にまで引き上げ、
最終的にあのミラクルおじさんを超える3億円近くの配当を得ることになるのだから、
メイショウテンゲンおじさんとかテンゲン突破おじさんとでも呼ばれるのは、
ほぼ間違いないことであろう。


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過去最低の怠慢!?アメリカのとあるレースが話題に

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これ以上の怠慢があるのだろうか。

今年8月19日にGulfstream Park(ガルフストリーム・パーク)競馬場で行われた
6ハロンの条件戦が、SNS上で話題となっている。

該当のレースで注目を集めているのが、Tony Maragh騎手によるMusical Heartの騎乗だ。
道中最後方からレースを進めたMusical Heartは、最後の直線で勢いよく追い込み、
勝ち馬から僅差の2着入線を果たしたのだが、その追いこんでいる間、
騎手は馬上でほぼ微動だにしなかったのである。


(動画:話題のレース、7番の馬が問題のMusical Heart)


この馬の邪魔をしないために置物と化す斬新な技なのか、
勝ちを捨てた怠慢なのかわからない騎乗に対し、SNS上では、「歴代最低レベルの怠慢騎乗」、
「二度とこいつを騎乗させるな」等の声が殺到する事態となっている。


なお、この件に関する裁決レポートは、いまのところ公開されていない。

しかし、ガルフストリーム・パーク競馬場のハンディキャッパーを務めるJason Blewitt氏は、
Maragh騎手の騎乗の酷さを嘆くSNS上の声に賛同。
レース後に裁決が馬の関係者を聴取したとの情報を公開したのであった。




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「なんと酷い騎乗だ」、レース中に騎手を野次る実況

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数千万、時には数十億という大金が動く競馬において、
観客から騎手に対する野次やブーイングは日常茶飯事ともいえるものだ。

多かれ少なかれ金が賭けられている馬の命運が、騎手の騎乗一つで大きく左右される。
そのような競技において、騎手に対する野次を無くす方が無茶だといえるかもしれない。

だが、こと観客ではなく、実況がレース中に騎手を野次るケースともなれば、どうだろう。
おそらく、世界中の競馬を見渡しても、かなり珍しいケースなのではないだろうか。

今回はそんな珍例のひとつを紹介する。


(ツイート:実況が騎手を非難するレースの映像)


世にも珍しい実況による野次は、2016年8月14日、スウェーデンのJagersro競馬場で見られた。

問題となるレースで1番人気のAngel Loveに騎乗していたJan-Erik Neuroth騎手は、
最後の直線、最内のラチ沿いから先頭馬を抜く進路を選択。
一時は抜け出せそうなスペースが開いていたかに見えたが、
結果的に締め出される状況に追い込まれ、馬を大きく失速させてしまった。

この一連の流れの中で実況は、「また同じ過ちを繰り返しています」と状況を説明。
そのうえで、「なんという大馬鹿野郎なのでしょう」と、
同日に2回も同じ状況に追い込まれた騎手のことを堂々と野次った。


しかし、「天使の愛」という馬名を持つ騎乗馬は、
騎手に汚名を着せたままでは終わるような存在ではなかった。

内から外へ進路を取り直した同馬は、そこから再び先頭をとらえる勢いにまで加速。

最後は先頭争いを繰り広げる2頭の馬を1馬身差で差し切り、
見事人気に応えてレースを制したのであった。


もっとも、レースに勝ったからといって、実況がNeuroth騎手を認めることはなかった。

ゴールしてすぐに実況が放った一言は、
「なんという信じられない程に愚かなNeurothの騎乗だったのでしょう」。

同実況者は、最後の最後までNeuroth騎手を批判し続ける姿勢を貫き通したのであった。



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再掲 新東京競馬場A仮説

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※この記事は、数年前に記載したネタ記事新説を加えて書き直したものです。


2013年、有力馬を立て続けに襲う不幸な事故が、競馬界を震撼させた。
レース中に骨折して長期休養を余儀なくされたK.S、能力喪失で引退を迫られたS.H
そして不幸にもレース中にこの世を去ってしまったF.I等、
東京競馬場でレースを行った馬達が、次々と不幸に見舞われた。

その不穏な流れの中、競走馬の故障に関する議論は次第に活発化。
世間一般的には近年顕著になった高速馬場が原因に挙げられる等、
多くの説が浮上しては消えていった。


しかし最近、東京競馬場に特有な過酷すぎるコース形態が多くの競走馬の故障につながったという、
新たな説が唱えられ始めた。

その新説が生まれるきっかけとなったのが、以下のVTRであった。


(動画:YouTube版)


(動画:ニコニコ版)

(※ニコニコ版でコメントを見ながらの方が、状況を把握しやすいためおすすめです。)


日本ダービーでA氏が行った競馬実況によって、これまで明らかにされてこなかった
東京競馬場の異常なまでに過酷なコース形態が、偶然にも明らかにされたのである。


ひとまず、ダービーにおけるA氏の実況を元に説明していくと・・・

各馬はゲートを出るや否や、いきなり急勾配の坂を上る
スタートダッシュで熾烈な坂を駆け上がった各馬は、
次にほぼ垂直落下に感じられるであろう急勾配の下り坂に直面。
まるでジェットコースターの様に【勝負の一コーナー】に突っ込んでいく。

過酷な東京競馬場で開催されるレース、それも最高クラスのものともなれば、
一瞬の油断とスピードのゆるみが命取りとなる。
恐怖に打ち勝ち、リスクを覚悟して下り坂に猛スピードで突っ込んでいかなければ、
その時点で勝利への道が絶たれてしまう。
ゆえに、最初のカーブは【勝負の一コーナー】と呼ぶにふさわしいものとなっているのだ。


勝負の一コーナーを無事に抜けると、武豊騎手騎乗の一番人気キズナが【ココ】にポジションをとった。
このあいまいな表現は、幾多の経験を積んできた実況者でも馬の位置を把握できない程、
壮絶なつぶしあいや競り合いが行われていることを示唆している。

そして、次の瞬間、問題の現象が発生する。
なんと【ディープ産駒タケユタカ】がキズナに代わって突如レースに参戦するのだ。

この突然の入れ替わり劇は、元JRA騎手のB氏いわく、 
人馬ともに大きな負担がかかる高度な騎乗テクニックであるという。
詳細は明かしてくれなかったが、この技術を使用すると色々と反動があるのだという。

なお、【ルール上問題ではないのか】という問いに対し、
B氏は、JRAのデータベースにあらかじめ登録しておけば大丈夫だと答えた。

念のため、後日データベースを検索したところ・・・


ディープ産駒武豊
(画像:ディープ産駒武豊の馬データ)


しっかりと【ディープ産駒タケユタカ】が登録されていることが確認された。
さすがは日本を代表する一流ジョッキー、この程度の手続きでヘマをするような事はない。

武豊騎手が高度な騎乗スキルを披露する中、各馬はバックストレッチを進む。
その最中、なんとC.デムーロ騎手までもが負けじと同じ騎乗テクニックを繰り出した。

これを見たB氏は、若手でこの技術を使いこなせるのは十年に一度の逸材だけだと絶賛。
そのうえで、「海外と日本で若手騎手にこれほどの差が存在するのか・・・」と、
同日に開催されたホープフルジョッキーズを振り返りながらぼやいていた。

当然、天才たるC.デムーロ騎手も手続きに抜かりはない。
ダービー初騎乗の【ロゴタイプこと盧午泰夫】のデータは、公式ページ上にしっかりと登録されていた。


ダービー初騎乗 ロゴタイプ
(画像:ロゴタイプこと盧午泰夫の騎手データ)


東京競馬場の大一番で勝つには、スタートから多くの高度な騎乗技術を駆使し、
リスクを覚悟して攻め続けていかなければならない。
長年競馬を見続けてきた有名予想家のC氏によれば、キズナとロゴタイプの明暗を分けた要員は、
武豊騎手とC.デムーロ騎手の熟練度の差にあったようだ。


前半だけでもかなり過酷ではあるが、東京競馬場の真の恐ろしさは、
実はこの時点でもまだ姿を現してすらいない。
レース後半、ダービーに挑む各馬をさらなる試練が待ち受けているのだ。


前半から激しい争いを繰り広げてきた各馬は、残り600mの標識を通過して直線へ向かう。
この激しい戦いを前に、A氏もたまらず「まだ600もあります」と口をこぼす。

しかし、さすがは選ばれしダービー出走馬達である。
休まずに激しい駆け引きとつぶし合いを繰り広げているにもかかわらず、
まだ余力を残した状態で残り400mの標識へ向かっていく。

そして・・・

最大の試練がここで牙を剥く。


東京競馬場名物、高低差200mを誇る熾烈な青嶋坂が、各馬を待ち構えるのだ!


青嶋坂


まさに、坂というよりヤマノススメ!
この推定斜面角度30度オーバーの坂の攻略は、
もはやレースというより登山の域である。

東京競馬場の芝コースが解放される日には、多くの登山客ならぬ多くの登坂客が、
東京競馬場に押し寄せることはほぼ確実だ。
相次いだ有力馬の故障の原因が東京競馬場にあると疑われるのも納得な試練だ。

ちなみに、過酷な東京競馬場を図解すると、以下のようなコース形状になる。


新青島坂 1
(画像:東京競馬場の高低差)

いくら同日の同枠に同名のばんえい馬がいたとしても、ダービーに名を連ねているキズナはサラブレッド。
ダービー出走馬達は、決してばんえい馬でもなければ、上り坂を走るのが得意なわけでもない。

だが、さすがはダービーで手綱を任されている有力騎手達である。
まるで急勾配の坂など存在しないかのごとく、各馬は怒涛のスピードで坂を駆け上がっていく。
馬によっては上がり3F33秒台で青嶋坂を乗り越えてしまうというのだから、
やはり有力騎手達の技術は恐ろしいものである。


さて、坂を登っていくと、レースもいよいよ最終局面を迎える。
青嶋坂を駆け上がっていく各馬は、最後の力を振り絞って栄光のゴールへと向かっていく。
しかし、まるで追い打ちをかけるかのように、
東京競馬場は気力を振り絞る馬達に最後の試練を与えてくる。


真ん中に犬


その最後の試練というのが、馬場の中央に突如出現するだ!

ダービーの出走馬ともなれば、この程度の犬の乱入で動じることも少ないが、
並みの馬であれば、思わぬ追撃に足元をすくわれることもあるだろう。
特に、青嶋坂で極限まで体力を削られた馬に対しては効果抜群だ。


そして、犬の奇襲を退け、200mの坂を越えるとようやくゴールにたどり着く。

数多くの試練を乗り越え、2013年のダービーを制したのはキズナだった。
同馬はスタートから最後方に位置取り、最初のアップダウンで体力を極力温存。
最後の青嶋坂にて全ての力を振り絞り、上がり3F33.5という強烈なスパートを繰り出して優勝した。

その怒涛の末脚を見て、実況のA氏は咄嗟に「キズナカッター」と叫んだ。

「カッター」。
それは、高低差200mの坂を33.5秒で駆け上がったキズナを形容するには、
まさしくぴったりな単語であった。


ともかく、これまでに書き記したのが、東京競馬場で行われる過酷なレースの実態である。

このような過酷な競馬場で人馬一体となって勝ち取る栄誉あるGⅠだからこそ、
全てのホースメンがダービーに憧れ、そしてダービーを目指し続けるのであろう。


東京競馬場の実態が公になってから早4年。

真実を明らかにしたA氏が実況を行う2017年のダービーでは、どのようなドラマが待ち受けているのか。
非常に楽しみである。



※この記事の内容は、すべてフィクションです。



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ペガサスWCに続け!? オーストラリア競馬界、賞金A$1000万のジ・エベレストの開催を発表!

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12の開催権を販売し、世界最高賞金のレースを開催する。

当初は成功するか半信半疑であったが、アロゲートとカリフォルニアクロームの再戦を演出する等、
新たな仕組みで運営されるペガサスWCは、多くの注目を集めることに成功した。

そして、そのペガサスWC開催から数日たった2月1日、
出資型高額賞金レース開催の流れに乗るかの様に、オーストラリア競馬界がとある発表を行った。


総賞金1000万オーストラリアドルのレースを開催する。

メルボルンC約2回分に相当する超高額賞金の芝スプリントレースを、
今年10月14日、ランドウィック競馬場で開催するというのだ。



オーストラリア競馬界が満を持して開催を発表したレースの名は、「エベレスト」。
競馬のピークを向かえる開催の意で世界最高峰の山脈の名を与えられた、
芝1200mというオーストラリア競馬らしいスプリント戦だ。


まるでペガサスWCを意識しているかのように、ジ・エベレストの仕組みはペガサスWCと類似している。
出走可能頭数は最大で12で、各枠は60万オーストラリアドルで販売される。
これらの出走枠は、ペガサスWCの出走枠と同様にトレードすることが可能だ。

一方で、ペガサスWCとジ・エベレストには、レース条件以外にも若干の違いが存在する。

ペガサスWCでは出走権ならぬレースの経営権が売買されるが、
ジ・エベレストで売買されるのは、あくまで出走権だけである。
そのため、ジ・エベレストではペガサスWCと違い、
馬券売り上げやスポンサー料等が出資者に均等に配当されることがない。


代わりにレース賞金を全て出資金で用意するペガサスWCに対し、
ジ・エベレストでは、レース総賞金が出走枠購入資金を超える設定となっている。
各出走枠の販売額が60万オーストラリアドルであることから、
出走枠の売買で回収できる資金は、1000万に満たない720万オーストラリアドルが最大である。

それゆえ、不足している280万オーストラリアドルは、馬券売り上げやスポンサー料等の収益から
捻出されるため、間接的に収益の一部が出走関係者に配分される形にはなっている。


ちなみに、レース賞金1000万オーストラリアドルの配分は、
それぞれ以下の表の通りになると公式で発表されている。

1着A$5,800,000
2着A$1,425,000
3着A$800,000
4着A$400,000
5着A$250,000
6着以下A$175,000
馬の
福利厚生用
寄付金
A$100,000
合計A$10,000,000


アメリカ競馬界に続く形で、超高額賞金レースの開催に踏み切ったオーストラリア競馬界。
果たして、このペガサスWC方式がどこまで定着していくのか、「エベレスト」の動向に注目だ。


おまけ:ジ・エベレストの前売りオッズ動向


正式な開催発表がされたばかりにもかかわらず、
ジ・エベレストの前売りオッズには早くも動きが見られているようだ。


このレースで当初一番人気に推されていたのは、意外にも1200m戦にはあまり顔を出さないウィンクス
幅広い距離で高いパフォーマンスを見せ、絶賛13連勝中でコックスプレートを連覇した馬であるが、
スプリント路線の馬達を抑えて人気していたようだ。

しかし、レース開催の日程が発表されたことで、ウィンクスが3連覇を目指すコックスプレートと
エベレスト日程が、予想されていたよりも近いことが発覚。
ウィンクスの出走可能性は低いとしてオッズが上昇し、代わりにシャトークアフライングアーティ
エクストリームチョイス等が、同率1番人気に推される市場動向になっているようだ。



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